そんな日々が続いたある日、
中学校に通っていたら
2年生になっていた俺に
「…俺たちの仲間にならねえか?」
そう言って、
手を差し出す男が目の前に居た。
「…仲間なんていらない。
足手まといなだけだから」
…本当は、
仲間が欲しかったけど。
反抗期真っ盛りの俺は
素直に手を出せなかった。
そんな俺の気持ちを
見透かしたように、
「仲間もいいもんだぞ。
お前の強さなら、
すぐに幹部に行ける。
そうなったら
下っ端に尊敬される。
自分のことを慕ってくれる
下っ端が、
可愛く見えてくるさ」
そう言って、
もう一度手を差し出してきた。