黒龍の倉庫に着いた時、
もう倉庫に明かりはなかった。




ふと、
携帯の時計を見ると



「…2:47」




…こんな時間まで
起きてる方が珍しいか。



それに、
未だ男装しているとはいえ
包帯の巻かれた腕を
誰かに見られるのは
いろいろ面倒だし。



「…丁度いいか」





そうして、
真っ暗な倉庫の扉を開き
king室へと足を進めた。