「院長なら、

 今は休憩室に居るはずよ」



そう言って、
休憩室の方を指さす弥生さんに



「ありがとう」


と一言言った悠さんは、
あたしの肩を支えながら



「行こうか、麗」



と弥生さんからあたしに
視線を変える。









「麗ちゃん、

 喧嘩のし過ぎには
 気を付けてね」



あたしの腕を見て、
あまり驚かなかったのは
"喧嘩"だと言うことを知っていたから。




悠さんのお母さんと言うことで、
弥生さんはあたしが黒龍総長だと言うこを
知っている。







弥生さんの優しさに、


「はい、ありがとうございます」


と言った後



あたしは悠さんに連れられて、
休憩室へと向かった。