あれは5月のはじめ。

リスカをやめてなかった。
けどやっぱりばれない訳はなかった。

由香里と蒼衣と莉菜。
3人であたしん家で遊んだ。

すごい笑った。楽しかった。。。

でも自分の部屋にカッターを
2つおいているのを蒼衣は
見逃してはいなかった。

「莉菜!!リスカしとんやないかー?」
冗談っぽく蒼衣がいった。

ほんとにしてるとは思わなかったのだろう。

「しとるわけ無いやん!!」
あたしは笑った。

「見してみっ」

蒼衣はあたしの袖を思い切りまくった。
由香里もその横で見てた。

「「えっ」」

2人の声が綺麗に揃っていた。

「...これ。本当にやったん?」
由香里がはじめに言った。

「うん。けど、大丈夫よっ」

「ヒック..大丈夫..なわけ無いやん
な...なんで話して...くれん..かったん。」

蒼衣は自分の事のように泣いてくれて
すごい心配いした。

「今度...からは...話して...ね」

あたしも自然と涙が出てきた。

「うん...。分かった」
これ以上言葉が出なかった。