「ん……可愛い。」




瑠衣に頭を撫でられるの、好きだな……



「…俺の家に行こうか。」




瑠衣は、私の頭を撫でていた手を、私の左手に移した。






「何で、瑠衣の家?」



「ひーみつ。」




何それ………とか思いつつも、おとなしく瑠衣に引っ張られて行く。




そのまま、黙ってついて行く途中。



黙っていると、自然とお父さんのこと、優也のことを思い出してしまう。




どういう行動をしたら、誰も傷付かないだろう…




いくら考えても、答えは出なかった。







「あのね、瑠衣。」



「何?」



「……大好き。」