「ひっく…ひっく」

あたしはいつのまにか
家を飛び出して近くの公園に来ていた。

「…うっ、お、かぁ…さんっ」

あんなに酷いことをされても
まだお母さんと呼ぶのは
まだ幼くてお母さんに
甘えたい時期だから。

ジャリッ

「…っ!」

誰かがきた。

時間はもう20時をまわっていた。

「だ、だれっ…!?」

辺りを見渡す。