「お母さん、やめてようっ!」

バチンッッ!!

「いたいよ…お母さんっ!」

ガタンッ!!

「…う、うっく、ひっく…」

整理棚に叩きつけられて
目の前がかすんでくる。

何度も叩かれた頬は
赤く腫れ上がって痛々しくなっている。

「…お、か、あ、さんっ」

まだ小学三年生だったあたしは
いつかお母さんは
この行為をやめてくれると思って

「ぎゅって…して?」

涙を流しながらお母さんが
笑顔で抱き締めてくれるのを待つ。