『でも、義理でもチョコをあげたんだから。
ちゃんと言うべきじゃない?』


こちらは悪魔さんの声。


なんか最近悪魔さん優しいね。すごい親身になってくれてるじゃん。


『…まぁ、賢斗事件は私のせいでもあるからね。』


えっ悪魔さん優しい!
めっちゃいい人じゃないか…うぅ。


『でもあんたが鈍感なのが一番いけないのよ。』


はい、鈍感な自覚なんてこれっぽっちもありませんが、なんかすみません。



てなわけで、ちゃんと駿くんには言うことに。


「駿くん!
まずはこれ。はい。」


駿くんに、男子が持ってても恥ずかしくなく、そして綺麗な紙袋を差し出す。