あたしが言葉を紡ぐと亮我は優しい表情で聞き手に回ってくれる。

いつもそう。

あたしが発する一つ一つの言葉を聞き逃さないように丁寧に聞いてくれる。


『ごめん‥。付き合うことはできない。でもね、あたし亮我が好きだよ?』


こんなぐだぐだなあたしの言葉を遮ることなく頷いて聞いてくれる。


『だけど、まだ自分のことにも責任が持てないから付き合うとかそうゆうことはしちゃいけない気がするんだ‥。』


なんだか泣きそうなあたし。


『だからね、二年後に変わらない気持ちでいれたら今度はあたしが告白してもいいかな?』


言い切るとあたしの頬は微かに濡れていた。