関口と盛り上がっていたからか、お化け屋敷の順番は意外と早くやってきた。




「…幸運を…」



そんな入口担当の子の怪しげな言葉に送り出され、いよいよお化け屋敷に入る!



中は…


暗い。

そして寒い。



お化け屋敷は結構得意なあたし。


驚くのは関口に任せて、どんどん進む。



「岡平然としすぎだろ!?」


涙目の関口。


なんでこんな怖がりのくせにお化け屋敷やろうなんて言ったんだろうか…。



「だって怖くないもん」


「お前なんてことを!!!」



だってそこにいるの…


目〇のオヤジさんですよね?(実際は鈴木くん)




本当なんでもアリだな…




そしてあっという間にクライマックス…なんだけど。




「あれ?ここって新藤慧の担当だよね?」



そこにいるはずの新藤慧はなぜか不在。




「マジだ。何やってんだアイツ?サボりか!?」



関口と一緒にキョロキョロ周りを見渡すけど、いない。




「まーしゃーない。とりあえず出るか!」


「うん」



頷いて、関口の後ろについて歩き始めようとした時




グイッ…




突然腕を強く引っ張られた。