「午後がんばろうね!」


バシッと関口の肩を叩いてそう言うと



「…あのさ」


ニッといつもように笑うと思った関口が、やけに神妙な面持ちで口を開いた。



「こないだ言ってた話だけど」



話…?



あぁ!


そういえば学園祭一緒にまわろうって言われた日、話あるからって言われてたような…




「それ、学園祭終わったら言うから」


「あ、うん」


「片付け終わった後…放課後、残っててくんね?」



そしてあたしを見つめる関口の瞳は、真剣そのもの。




「…わ、わかった」




こんなマジな目で見られたら、断れないよ。



よっぽど重要な話なのかな…?




でもそれから関口は、その話題には触れようとしないで



お化け屋敷の順番がくるまで、ずっと他愛無い話をしていた。