お化け屋敷は、開店前よりも更に列が長くなっていた。



これも新藤慧の力なのか。




「大盛況だな」



ニッと白い歯を見せて関口が笑う。



超嬉しそう。



「これで優勝は頂きだ!!」


「だね!」



それにしてもこれ…


何分くらい待つんだろう?そこまで時間ないんだよなー、仕事の交代まで。




なんて考えていると




「…今日はありがとな!」




関口が少し照れくさそうに、そう言った。




「…楽しかった。すごく」



「うん!あたしも。関口の意外な一面も知れたしね!」



「え?なんだよそれ?」



「メイド好きとかね!」



「は!?」




焦る関口に笑みが零れる。



萌え萌えジャンケンに無理矢理参加させられていた関口は。




かなり爆笑ものだった。




「何気に強かったし!萌え萌えジャンケン☆」



「全く嬉しくねーよ…」




心なしかげっそりしている関口。



なんか老けたな。