「私はこれ以上、苦労したくないんです!」



「………佐波、1回落ち着いて」



冷静に森本さんは言った。


そして私にこう言った。



「強がらなくていいんだから。

本当の気持ちを引きずり出してでも、気づいて。


本当は嫌だったんだろ?

助けを求めてたんだろ?


ごめんな、遅くなって。



泣いてスッキリしなよ。

俺は佐波の気が落ち着くまで、ずっとこうしてやるから」