『うち今日バイトだから一緒に帰れないや〜』
『バイト頑張って』
『うん!それじゃばいばーい!』
『またねー』
さて、これからどうしますかね。
そのまま家に帰るか、
図書室で勉強をするか、
迷う!!
『図書室に行こっかな』
テストが近いから真面目に勉強するかな。
それに今日は…。
今日は珍しく人が全くいなかった。
独り占めしてるみたいな感じ。
『あれ?結城君?』
『あー、璃桜か』
ー璃桜
初めての名前を呼んでくれた。
しかも下の名前!
呼ばれただけなのにドキドキする。
『結城君も勉強?』
『いや、ただ眠かったから』
『そうなんだ』
『うん。ここ座れば?』
『いいの?』
『どうぞ』
結城君と向かい合わせに。
前が見れない。
勉強になんか集中できない。
『そこ間違ってるよ』
『え?あ!ホントだ…』
『璃桜って結構バカなんだな』
結城君は口が悪いようでした。