「あっ、そうだわ！二人とも飛翔はなしにしてね」

エレン教官はクマタカとリーナに言った。

「もちろん、そのつもりでした」

その後、クマタカはリーナを呼んで何か囁いた。リーナはしぶしぶ同意したようだ。

「「よろしくお願いします」」

二人は声を揃えて言った。

クマタカとリーナは杖を構えた。

「はい、始め！」

カイが始めの合図を出して試合が始まった。

「リーナ行けー」

始まってすぐクマタカがリーナに叫んだ。

リーナは走っていってエレン教官の後ろに回るとエレンをくすぐり始めた。

「リスティクション、エレン」

クマタカの杖から縄がするすると伸びていき、エレン教官の手を頭の上で縛ってしまった。

「ハハハー、クマタカとリーナ止めなさい」

エレンは笑いをかみしめ言った。

「降参しますか？」

クマタカはエレンに聞く。

「ハハ、はい」