「私、また夢を見たの」

エリーシャは身を起こす。

「今度はどんなんだ?」
カイが身をのりだす。

「私はカイ、リーナ、クマタカといたわ。でも、私よりみんなが……いいえ、私が小さくなってたのかもしれない。周りがひどく暗かったからよく見えなくて」

「小さいか?ネズミか何かになってたのかも」

カイは手でネズミの小ささを示す。

「それならば、へんげかも知れないな。異端者はテレパシー以外にも色々できるものもいる。俺とリーナはテレパシーしか出来ないが……」

クマタカがおごそかに言った。

「へんげって?」

エリーシャが首をかしげる。

「動物とかに変化できる者のことだ」

クマタカがうらやましげな様子で言った。