「いつまで気を失ってるの!エリーシャ!いいかげん眼を覚ましなさい!」

腰に手を当てて大きな声でナリーナが気を失って横になってるエリーシャに言う。


「ナリーナ、エリーシャはこれまで3回も気を失ってるんだ。そっとしておいておけよ」

カイがエリーシャの頭の上の冷やし草を取り替えながら言った。

「そうですよ。もしも目覚めなかったら……」

エリーシャに癒やしの魔法をかけながら、リーナがブルっと体をふるわせる。

「ん、んー私?」

エリーシャは赤い眼を瞬いてから眼をこすった。

「気を失ってたのよ。目覚めてよかった」

ナリーナがほっとしたように言う。

皆、口々によかったと言った。

「では、わたくしたちはもう帰るわね。お疲れさま」

エリエンは言ってエレン教官、ナリーナと帰って行った。