その後、結局璃子は睡魔に負けて
三浦南朋の腕の中で一緒に寝てしまった
目を覚ますといつの間にか
バスローブを着た三浦南朋が腕枕をして
璃子の顔を見て微笑んでいる
「あ、起きたか?」
「……起きてたなら
起こしてくれれば良かったのに……」
寝顔を見られたのが少し恥ずかしくて
ムッとしていると
謝りながら璃子の頬や髪を撫でる
「ははっ、悪い悪い」
「……ねぇ、
私、ずっと悲しかった事があるの。
どうしてあの時イルカのキーホルダーを
私に返しちゃったの……?」
「え、あぁ。……会えるかわからないのに
期待だけさせちゃうのは酷だと思ったんだ。
それに璃子は俺の事
見つけてくれないと思ってさ……
まぁ実際、全然気付かなかったし」
「……でも私、
ずっと忘れろって意味なのかと思って……」
「…そうだよな…悪かった…
でも次会った時には新しい目印をあげようって
思ってたんだ。」
「……新しいの?」
あのキーホルダーってまだ販売してんのかな…
でもだいぶ昔に買ったような……
「どこに売ってたのっ?」
「…えっ?
あ、多分璃子の想像と違うわ。
期待外れだったらごめん。
……薬指、見て?」
えっ、と右手を見ていると
「違う違う。」と苦笑され
左手を掴まれ顔の前に引っ張られる
「……え、これって……」
「璃子。
……俺と結婚、しよ?」
~Fin~
どうも、作者のじょじょです。
この度は拙い私のお初小説を読んで頂きまして
誠にありがとうございました。
多分読みにくい部分も多々あったと思います。
……感謝感激です。本当に。
しかも最初はラブコメ風なのに
最後はちょっと雲行き怪しくなるという……
まぁ、でも璃子と南朋が大人になった、
という事で締めさせていただきます!
そして、下書きなどせずにあたまの中で考え
1週間ほどで完結させて頂きましたので
……誤字やら脱字やらが半端ないと思います。
修正もちょこちょこしていきます。
申し訳ないです。
また書く機会があれば是非とも
お読みください。
ここまで読んで下さった、そこのあなた!
本当にありがとうございます。
頭が下がる思いであります。
……もしよろしければ!
レビューや感想を頂けると嬉しいです。
それではまた。
……といいつつ、SS追加しちゃってます。
2013.9.16
同じクラスになって早1週間。
あいつはまだ俺に気付いていなかった
「……せんせー、
人の記憶ってそんなに薄っぺらいもん?」
ジャンケンで負け、保健委員になった俺
今週が当番だったので放課後に呼ばれたが
特にすることもなくベッドに腰掛けながら
保健室の先生に話しかける
「何を突然……何かあったの?」
「……まぁ」
「……あっ、テストの話なら一夜漬けは
お薦めしないわよ?」
「そんなんじゃないっすよ。
……例えば何年か前に知り合いだったのに
今忘れられてるって、俺に興味ないって事?」
「忘れられてるなら……ないんじゃない?」
「……今?」
「今も昔もじゃないかしら?」
「………………そうですか。」
何を聞いてんだ。俺は……
廊下を歩きながら俺は少し…
……だいぶ凹んでいた。
別に関係ない。
と、何故か割り切れない
あいつが覚えてても覚えてなかろうとも
俺には関係な……
「……いや、少しはあるだろ。」
ガキの頃とはいえ、
よくよく考えたらこっちはプロポーズまでしてんだぞ
そんな簡単に忘れられて堪るかよ
教室へ戻るとカーテンが全て開いていて
空に夕焼けが広がっているのが見える
「……やべ。もう部活出来ねえじゃん」
そう呟きながら自分の机へ向かうと
視界の隅で何かが動いた
何だ、と振り向くと水沢璃子が
自分の机に突っ伏してグースカ寝ている
何でいんだ、こいつ……
俺は思わず近付いて水沢璃子の顔を見た
「……ふっ、色気のねぇ顔。」
どうして俺は口開けながら寝てるコイツに
振り回されてんだ
どうして俺は覚えててコイツは覚えてないんだ
どうして俺は……コイツが気になってんだ
「…………苛つく。」
と言いながらも水沢璃子の寝顔を見てると
なぜか…なんだか自然と笑みがこぼれてしまう
千秋さんとの事もあり
俺は女とは親しくなりすぎないようにしてきた
変に気を持たせてしまうと
傷つけるとわかっていたから
だから……こんな、
こんな気持ちありえないはずだ
……そうだ。
ただコイツが覚えてないから俺は苛ついてるだけだ
「んっ……ふわあーぁ……」
「……起きたか」
「…え?……み、三浦南朋っ?」
「……もう学校閉まるぞ」
「へっ、本当に?」
「ほんと。帰るぞ」
そう言って俺は自分の席に鞄を取りに行って
教室の扉へ向かおうとした
「……え?一緒に?」
「…………は?」
「……ってすいません!
ははは、何言ってんだろ、私……」
寝ぼけてんのかな……と言うコイツを見ると
恥ずかしさからか、頬が赤く染まっていた
「…………。」
「あの……?
あ……さっきのは勘違いだから、えっと
先に帰ってて大丈夫……って、え?
顔、赤いけどもしかして具合悪いの?!」
そう言って顔を覗き込んでくるコイツに
赤いのはお前の方だろ、と言おうとしたが
……言えなかった
なぜならコイツの手が俺の額に触れ
俺は自分の鼓動が速くなったのに気付いたから
「…… ふっ」
「え?ちょっ……何で笑ってるの?」
「負けた。俺の負けだよ。」
「……?」
「お前こそ顔、赤いけど大丈夫?」
腰を屈めてぐいっと顔をわざと近付けて言うと
コイツは更に頬を赤く染めた
「……ゆ、夕焼けのせいだよっ!」
「へぇー……夕焼けのせいねぇ……」
「……か、帰るからね」
「……俺と“一緒”に?」
「………~っ!」
おわり。