礼儀正しいからきっと、ちゃんとした家庭で育ったんだろう。


汚れきった僕とは違う。


僕とは関わりを持たない方が良い人間だ。

「僕は、小鳥遊優。僕も暇だったしね、お茶まで淹れてもらって。いい暇つぶしになったよ。」


桜田、という女の子は、嬉しそうに笑ったあとこう言った。


『たかなし…って珍しい苗字ですよね?漢字はどう書くんですか?』


「小鳥が遊ぶ、って書くの。確かにあんまりいないよなあ…」