「関係ないなんて言うなよ…。」


悲しそうな声。
颯、ごめんね‥

私はゆっくりと振り返った。


「ごめん。」


一言しか出なかった。
ごめん、ありがとう。

嬉しい。

たくさん言いたいことあるのに‥



体が温かい体温で覆われた。

ギュッと抱き締めてくれる
渚の時とは違う安心感。

そして、緊張感。