「ふ、ふふふ…。」

柚花が頭に怒りマークを浮かべ、手を振り上げようとしたその時、後ろの席から…

「まぁまぁ、最上さん。嵐は朝弱いんだから仕方ないよ。そういう体質なんだからさ。ね?」

と戒が柚花をなだめる。

早くも彼は嵐と柚花、2人の仲介役になっていた。

「うぅ〜、瀬川君。そうは言うけど、体質っていっても低血圧なだけだし。いくらなんでも寝過ぎでしょう。」

柚花は頭を抑え溜め息を吐く。

戒の言葉に少し落ち着きを取り戻したようだが、まだ納得がいかない顔をしている。