歌い終わって疲れて座った私の眼前に、再び何かが付き出された。


料理が乗った、白いプレート。


プレートから伸びた腕を遡って見れば、赤間君の顔があった。


おいなんだよ、これ。


「シーザーサラダとガーリックトースト。ピザでもマヨコーンなら食えるだろ?」

「わざわざどうもー」


多分優しさからだろうけど、赤間君が盛ってくれた料理のプレートを、おずおずと躊躇いながら受け取った。そして謝辞は棒読み。


コイツ一体何を考えてんの?



「……肉とか、入れてねーから」

「あ…。ども」


それきり言葉なく、ただ黙々とひたすら食べる事に口を使っちゃってる私。


だって赤間君とは間が持たないし。話す事とかないし。