「……紗凪って、マジ可愛くね?実は美少女キャラ…?」


チャラ男が私の顔をまじまじと見つめながら、呟いた。


チャラ男、また顔が近い!


救いを求めるように一さんを見ると、一さんもにこにこと私を見ている。


「うん、顔の傷が痛々しいけど、やっぱり顔は隠さない方がいいよ。紗凪ちゃんは可愛いし」


一さんに言われると、自然体で嬉しくなる。


「……一くんてさ、意外に天然なんだよね…」

「ある意味ピュアなんだよな」


充さんと紫野さんが苦笑して一さんを盗み見ている。


天然?一さんが?


どういう意味だろ?



充さんと紫野さんだけには、今日の出来事を包み隠さず話している。



それを聞いた二人は顔を見合わせてニヤリと笑い、「翔が何言ってもお前は眼鏡を外しとけ」って命令口調で指示を出した。


えー。眼鏡アリの地味子ちゃんをやらせて下さいよぅ。