「……バイ菌が入らないように、清潔にしてろよ。それと、やっぱお前、眼鏡外すなよ……」


はあ!?

外すなって!!


「外すも何も、さっきの女の子達にばりんばりんに割られたんですけど!?」



そう、さっきの騒ぎで吹き飛ばされた私の瓶底眼鏡は、車にまで轢かれて可哀想な残骸に成り果てている。



それもこれも、誰のせいだと思ってて!?



「弁償するから。明日、ショッピングモールか眼鏡屋に、買いに行かね?」

「いや行かね」


即答して断った。


マジで、はあ!? だ!



なっにが悲しくてノーマルと一緒に行動しなきゃいけないわけ?苦痛で仕方ないわ!



「いや、だってあの女達がお前に怪我させたのも俺のせいだし、眼鏡も弁償してーし、昼飯ぐらいは奢るから」


焦ったようにしどろもどろに話す赤間君の頬が、うっすらと赤くなっている。


そんなに紅潮するほど力説しなくてもいいんですが。


けど困ったな。これ以上突っぱねて、また後々のトラブルに巻き込まれるのも嫌だしなぁ。