これが充さん達や一さんだったら、喜んでお願いするんだけどなぁ……。



「……は?充さん達か一さんなら……?」


赤間君が何故か私を睨んでいる。


あれ?私ったら今の一言、口に出しちゃった感じ?



だけど赤間君には関係ないじゃん。

大体にして、あんたの取り巻きの女の子達に怪我させられたんだからな!! まったくとんだ疫病神だよ。



赤間君を無視して管理棟に向かおうとすると、今度は強引に手を繋がれた。



私はあなたを、拒否してるんですがね!?



「手をはーなーせぇぇ!!」


ぶんぶん手を振って、繋いだ手をもぎ離そうとするのに赤間君の力には敵わない。


拒否反応で脂汗が滲んで来たよ!離せ、この手を!!


「……俺、バスケでよく怪我するから手当すんのは慣れてるし。それに、お前顔に怪我してんだろ?見えなくて不便そうだし、こうなったのは俺の責任だから…」


いや別にそこまでしてくれなくてもいい。


どうしてもって言うなら、キャラソンCDを買ってくれたら許すから、私を解放してくれよ。