肩を震わせながら遠ざかる女の子達の事は気がかりだったけど、私が行ってもどうしようもないから、ここは黙って見送るしかないよね。




彼女達の後ろ姿が見えなくなると、私は管理棟に戻って傷の手当てをするために門を潜った。





私が一歩を踏み出すのと、肩をぎゅっと捕まれるのとは同時だった。



振り返るのも面倒臭いから、顔も見ないで赤間君には「……女の子の扱いには気をつけなよ。あ…と、付き合う相手は選んだら?」


嫌みを付け加えるのも勿論忘れずに、悪態をついてやる。


だってさ、あのギャル系の女の子達は酷くね?性格がぶちゃいく過ぎるよ。



「……ごめん。俺のせいで……。傷の手当て、させて?」

「……や、結構です」


だってまた何かされるかも知れないし?ぶっちゃけノーマルな男の子と話すのは、どうせ会話がなくて苦痛だし。