「ふう!!起きたのね!ちょっと待ってて!!」



ここはどこだ?

白い天井、なんかデジャヴ。

ゆう目が真っ赤。

泣いた?

それに、少し痩せた? 


やべぇ、声が出ない。

なんで?



「夜月さん、聞こえますかー、聞こえていたら反応してください。」



うるせーなー、聞こえてるっつの。

あ、声出せない。

俺は首を縦に振った。

しばらくすると声がでるようになった。

そしてゆうに聞いたんだ。



「ここ、どこ?」

「病院だよ…」

「今何時?」


俺は一日しか寝てない感覚だった。

でも、


「5月10日の朝9時ぐらいだよ…」


嗚呼、約二ヶ月くらいか。

そんなに寝てたんだな。


「ゆう、泣かないで」


俺は左手でゆうの涙を拭った。



「うわぁぁん…ふう………」



ゆうをなだめていると、瞳さんと、しょうやん、恵、空が入ってきた。


皆泣いていた。

体が痛むけど俺がいないとな。




みんなをなだめていると警察の人が俺に話してきた。

俺はありのまんまのことを言った。

医者は左の足の神経をやられたとぐだぐだ説明してきやがった。

ただ、半年間のリハビリで治るらしかった。

半年間。

俺は高校を退学せざるをえなかった。