「いや~……えーと……」



隣の翔太は何も言わない。


一番いい答えを探すけど、何もでてこない。

こういう時、なんて言ったらいいのか……。



「……てか」



「ん?」



それまで黙っていた翔太が呟く。


助け船がやっと……!

そう安堵した瞬間ーーー



「俺は最初からそのつもりだったけど?」



「…………」



一瞬、何を言ったかよく分からなくて
お母さんの顔をみた。



お母さんは……


今までにないくらいのあんぐりした顔をしていて、
次に翔太のお母さんも見てみるけど、やっぱり
同じような顔をして固まっていた。



「……」



……What?