「……」



病室の外にも聞こえるお母さんの声。

なにを話してるか分からないけど……
盛り上がってる?


翔太がガラッとドアを開いて病室に入る。



「お邪魔します……?」


翔太に続いて病室に入った。



「あら、来たの?」



ベッドの上に座ってる翔太のお母さんが私たちに気づく。



「あぁ。」



「柚葉ちゃんも! ありがとうね」



翔太から視線をはずして、私の方をみる。



「いえ……大丈夫ですか?」


「全然大丈夫よ」


ニコッと笑った翔太のお母さん。

前にみた笑顔のままで安心した。


翔太の言う通りあんまりひどくないみたい。