あまりにも中途半端で、こんなのは本当に切なかった。
早くベッドに戻り、光俊に続きをして貰いたかった。
15分後、ようやく理亜は安らかな寝息を立て始めた。
ベッドルームに戻ると、さっき部屋を出た時のまま、温暖色の照明はつけっぱなしだった。
光俊は戻るのを待ち構えていたようで、真彩の顔を見るなり、ガバッと身体を起こした。
朝が来れば、光俊は出勤しなければならない。
ムードとかなんとか言ってられない。
問答無用だった。
光俊は、真彩のパジャマの下を脱がすなり、その下腹に顔を埋めて愛撫を始めた。
「ああ…っ!」
いきなりのことで、真彩は大きな声を漏らしてしまう。
人差し指を噛み、思わず、
…つかさ………
と呟いてしまった。
瞬時に(しまった!)と思い、頭を起こし、光俊の顔を見る。
真彩の顔から、さっと血の気が引いた。