妻の負担を減らすべく、手作り弁当はやめて、昼ご飯を社員食堂で摂ることにした。


毎日、会社の帰りにメールを寄越して、必要な物があれば買って来てくれた。


仕事で疲れているのに、夕飯の食器洗い、洗濯物も畳んでしまってくれた。
(真彩には、光俊の畳み方はイマイチだったけれど…)


自分の身を切るような痛みに耐えて母親になった真彩とは違い、光俊はなかなか親になり切れなかった。







[それって、完全に夫の赤ちゃん返りだよね…

妻に構って欲しいわけだよ^ ^
そーゆー時って、思い切り甘えさすのが一番なんでない?

でも、ちょっぴり羨ましい~!

私なんて、蜘蛛の巣張りそう。

この頃、ぜんっぜん男っ気ないんだから!
乳首が切れるほど、愛されたいもんです。

あ、ゴメン、真彩、真剣なのに…

傷の手当はワセリンがいいらしいよ!]



優美子の戯けた口調を思い出して、真彩はクスッと笑う。


この頃よく、真彩が自宅でワイドショーを観ながら昼ご飯を食べている時、優美子からメールが届くようになっていた。


昼休みを利用して打つのだろう。


優美子のメールはいつも絵文字をたくさん使っていて、賑やかだった。