ボクサーパンツタイプで、柄物じゃなくて、無地の物が好きだ。
黒とか紺とか。
光俊は、綿のトランクス派だ。
柄は奇抜じゃなければ何でもよくて、真彩がユニクロで買っている。
「真彩あ、理亜、風呂から出るよう!」
そんなことを考えていると司の大きな声がした。
「はあい!」
真彩は立ち上がり、急いで理亜を迎えに浴室へ向かう。
風呂場のドアは開いていた。
立ち込める湯気の中、湯船には裸の司と渚、それにがっしりとした司の腕に抱かれ、小さく見える理亜がいた。
「ありがとう。理亜、きれいになって気持ち良かったねえ…」
素早く靴下を脱いで、洗い場に入り、理亜を受け取る。
白い蒸気が立ち上る中、真彩の視線は一瞬、司の裸の上半身にいってしまい、慌てて目を背けた。
昔、司のその裸の胸に、真彩は何度も頬を付けて眠った。
服を脱ぐと、意外に厚い司の胸板。
(やだ…私……)
リビングで理亜に服を着せてやりながら、真彩は身体の奥が疼くのを感じる。