「椎くん....」 椎くんの名前を呼ぶ甘い声には人間を洗脳する力を。 ゆっくりとボタンを外し、はだけさせる胸元には、人間を甘く麻痺させる力を。 椎くんの目がとろーんとしてきた。 可愛らしい顔がさらに可愛らしくなる。 「椎くん、血をください」 私に洗脳された椎くんは簡単に私に押し倒され、私は椎くんの白くて細い首筋に口を近づける。 ああ、なんて甘い香り。 椎くんの血はきっと甘くて格別な血なのだろう。 彼、本人のように。