「いや....。今の呉羽、本当に弱ってる。誰でもいいから血ぃ吸って来い」 「嫌です。私は椎くんのしか要らないのです」 「ダメだ。もう、空腹に堪えられないんだろ?」 「うっ、そーですけど....」 京に痛いところをつかれて何も言えなくなる。 確かにもう、限界だ。 誰の血でもいいからこの渇ききった喉を潤して欲しい。 けど、私はあの極上に甘い椎くんの血が吸いたい。