あたしの、秦への依存はおかしいのかな…?
なんで皐には依存しないのかなんてわからない。
――ただ…、依存しちゃいけないと思ってるからからかもしれない。
だって、依存したら浮気の迷惑になるでしょ…?
「ひまり?」
「…ん…?」
「いつまで拗ねてんだよ」
「拗ねてない」
「拗ねてんだろ。俺は、見本を見せただけ」
「…っ嫌だったんだもん。仕方、ないじゃんか…」
「ひまり、あんまり可愛いこと言うな」
「…っな!?」
か、可愛いって…!?
最近の秦は甘い。
昔から甘いけど最近は、激甘。
……皐も今日なんか甘かったなぁ。
気づけば皐を考えるから、やだ。
「ちょっとぉ〜見せつけないでよ〜」
「お姉ちゃんまた飲みすぎたの!?」
「うぅ〜?」
「ひなー?」
「しん〜」
「だきつくなっつの。」
お姉ちゃんは酔っぱらうと人に抱き付く癖がある。
……特に、秦に。
ちょっとだけ、やだ。
「ひな、サツキさん見てるよ」
「サツキぃ?…あいつは知らんっ」
「え…酔っても嫌われるの、俺」
「ひなの嫌いなタイプそのものだし、アンタ」
「……落とせねぇ気しかしねぇな…」
「違うよ、秦。」
「まぁ違うか」
「え?」
「お姉ちゃんが好きになりたくない、タイプなの」
「好きになりたくない?」
「そう。今までの元カレさんたちと同じタイプなんだもん」
「俺、が…?」
「そう。」
きっとお姉ちゃんに後で怒られちゃう。
……でもまぁいいよねっ。
だってもう前に進んでほしいんだもん。