……あの後ろ姿は…… 廊下をひたすら走っている舞に追いつき 俺は強く抱きしめた。 舞はやっぱり抵抗した。 やっぱり、俺の事が好きじゃないのか? そう思ったとたん 頬に冷たいものが流れた。 ………涙だ。 ははっ、男なのになさけねぇ。 だけど、涙がでるくらい舞を想ってる。 お願いだから離れていかないでくれ。