雷馬「謎はふかまるばかりですね…」




雷馬は愛姫の体を支えながら呟いた。







なんか…




こいつを守りたい…。



龍馬side end
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真っ黒な世界。




また来ちゃったか…。



生きてるか生きてないかわからないこの世界。




もぉ死ぬのかな…。









その時…



手に感じたのは暖かい肌の温もり。






……生きなきゃ。











「……ん…」



視界がぼやける。




「……生きてる…。」





??「愛姫!!」



「……春宮先生……?」




春宮 翔(ハルミヤ カケル)



私を小さい頃から知る唯一の味方。




私の主治医。









生まれつき心臓が悪い私。




訳あって親と別々で暮らしてるため今私が頼れるのは春宮先生だけ。




春宮「愛姫…また無理しただろ。あれほど言っただろ……」




「はいはい。ごめんなさい。」




春宮「ったく、もっと自分を大切にしなきゃ」









ガラガラ…




春宮「お、お前たちか…」




なんで…?



なんで風神が…







あ、私風神の目の前で倒れたんだ…。





龍馬「……起きたか…」


雷馬「一安心ですね。」


風馬「良かったぁ。」


神馬「心配かけやがって…。」










「あ………はぃ…。」



雷馬「でもまさか…春宮先生があの、カケル、
だったとは。」


風馬「驚いちゃったよ。」






「カケル…?春宮先生この人達と知り合い?」




春宮「いや…知り合い…ってゆうか…」





龍馬「春宮翔、風神の初代総長だよ。」














嘘……でしょ…





風神の初代総長…











私の人生をめちゃくちゃにした…









“アキラ”と同じ代…?







「嘘…でしょ…?」



春宮「ごめんな、隠すつもりはなかったんだ。ただ…」









嘘つき嘘つき…


嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき嘘つき…。







私の肩に乗る手……




「さわんな!!」









あいつの手……




汚い…汚い…汚い…。











腕に繋がれたいくつものチューブを引き抜き病室を飛び出した。




途中で何人かの看護師に呼び止められたが突き進む。








春宮先生が…




あいつと…




“アキラ”と…