(最近東本町は荒れてきてるな…)



帰るか…


そう思い男達を避けながら裏路地から出てきた…。




道に止まった4台のバイク。



ー風神ー



金の文字で書かれていた。




バイクから降りてきた四人…。









(あ、屋上の4人…)




クスッ…




思わず横を通りすぎるとき笑ってしまった。




上部だけの薄い笑い。









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龍馬side



神馬「嘘だろ…終わってる…?」




雷馬「軽く50人…まさか…」




その時…



金髪…薔薇の刺繍…




クスッ…




颯爽と立ち去っていく女。




雷馬「噂には聞いていましたけど…ほんとにいるとは…“嵐姫”が…。」





風馬「あれが…嵐姫…?」



神馬「女1人で50人…?」



龍馬「……屋上の女…。」



龍馬side end
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カタカタカタ


家に帰ると私は早速パソコンを開いた。




ー風神ー




県トップの暴走族か…。



まぁ、悪いことはしてないみたい…。


ただ、




総長、久島龍馬には気づかれたかもな。















これから屋上には近づかない方がいいかも。




関わるとめんどうだ。





今日の空は少し星が見える。




ベットに入り意識を手放した。









ピピピ…ピピピ…




(……ん………。)





今日もまた1日が始まる。




「生きてる…かぁ…。」




床に落ちている透明のケース。


そこに入ってるのはいくつもの白い物体。





私の命を繋ぐもの。









3つケースから取りだし水で身体に流し込む。




ゲホッ…




今日は一段と気分が悪い。




(学校………行かなきゃ…。)




動かない身体を無理矢理動かし学校に向かう。









昨日の夜……頑張りすぎたかな…。





??「おい…」



「……?」



低くズキズキする頭には響く声に呼び止められた。




振り向くとそこにいたのは…



「久島…龍馬…?」



龍馬「俺らのことを知ってるのか…。」


「当たり前…。」


龍馬「なら話は早い、着いてこい。」





無理矢理腕を捕まれ引っ張られる。


「ちょ、なんですか!」




私の声なんて届いていない…。









「嘘、あれ龍馬様じゃない?」

「えーなんであんなやつと一緒にいるの!?」

「キャー龍馬さまぁー」




目の回りが真っ黒な女達が騒いでる。




あぁーあ…また敵が増えたな…。