どこにいるんだよ。






頼む…無事でいてくれ…。





龍馬side end
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どのくらい走っただろうか。




また私の心臓が悲鳴をあげだした。





(ケホッ…苦しい…。)





たまたま近くにあった公園のベンチに座った。













時々、自分の感情が押さえきれなくなる。





さっきも。





(……ん?)




ふと、さっきの会話を思い出した。













震え出す身体。




(……う、そ…でしょ。)






草津 華美





草津…亜綺羅



クサツ…アキラ







クサツ アキラ

クサツ アキラ






クサツ………




アキラ…。










嘘だ…。




嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ。






漆黒の長い髪。



透き通るような白い肌。




ガラス玉のような瞳。





“アキラ”











??「間城 愛姫…」




突然後ろから声がした。






ドスッ





後頭部に鈍い痛みを感じ、意識を失った。














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神馬side




華美は小さい頃から家が近所だった。




華美の家も特殊で毎日毎日二人で愚痴ってた。





……あれ?














神馬「なぁ。龍馬…」



俺たちは愛姫を探して町中を走り回っていた。





龍馬「あぁ?」





どうやら龍馬は愛しの愛姫が消えて相当焦っているようだ。





神馬「前に愛姫が病院でカケルさんと話してた時に言ってた名前……なんだっけ…。」





龍馬「……“アキラ”」






やっぱり。




龍馬「それがどうした!?」










神馬「……ヤバイぞ。」




龍馬「なにがだ!!!?」



神馬「そこの公園に入ってくれ!!」






たまたま見つけた公園に4人で入った。