俺らが自由を失い、それぞれの道に進むとき、
愛姫は命すら失う。
「死ぬんだよ…。」
寂しそうに呟いた愛姫は今にも消えそうだった。
愛おしい。
初めてこんな感情を知った。
好きなんだよ、愛姫…。
龍馬side end
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龍馬「……き…愛姫…!!」
「……ん………」
目を開けると朝日が差し込んでドアップで龍馬の顔が写った。
あ、昨日あれから寝ちゃったんだ…。
龍馬「……学校、行けるか?」
「……ぅん…。」
学校…か。
雷馬「龍馬、愛姫さん、ご飯です。」
雷馬の呼ぶ声がした。
龍馬「行くぞ。ご飯食ったら一回家にかえるだろ?」
私の今の格好は“嵐姫”
「……ぅん。」
雷馬が作ってくれた朝食を食べて龍馬のバイクの後ろに乗り風神4人と私の家に向かった。
「あ、ここ。」
私の家は20階建てのマンション。
風馬「ここって…結構高級マンションだよね?」
返事に困る。
私にはまだまだ風神に話してないことがたくさんある。
龍馬「……お前らは待ってろ、俺が着いていく。」
龍馬は私のてを引きエレベーターに乗った。
龍馬「何階だ?」
「……20階。」
暫く沈黙になる。
龍馬「……無理して話さなくていい。俺らは逃げない。」
龍馬が静かに呟いた。
逃げない
その言葉は私の心に深く浸透した。
20階につき部屋に入る。
「着替えてくる。リビングで待ってて。」
部屋に入り制服に身を包む。
軽くメイクをして…
部屋をでる。
「龍馬…行こ。」
龍馬「……!!お、お前その格好でいくのか?」
私の格好は…
制服に…
金髪、赤い目。
“嵐姫”
そのものだ。
「……ぅん…もぉ、逃げない。」
龍馬が一瞬笑った。
龍馬「行くか。」
神馬「……!!え、その格好?!」
したに降りても同じ反応だった。
龍馬「俺らが守れば問題ない。」
雷馬「……クスッ…そうですね。」
風馬「行こ、学校。」