「俺昨日引っ越したばかりで一人暮らし。片付け手伝って♡」



♡をつけるな!



マンションに着くと、本当に柊くんは


隣の玄関から入って行った。




私は服を脱ぎ、部屋着にきがえた。



おさげも外し、
メガネもとる。



やっぱ自分らしいのがいちばんだよ。



「おーい、柊くん。入るよ!」



玄関を開けると、足の踏み場もない位



ダンボールが散らばっていた。



これを全部片付けろってか?



「相変わらず掃除は苦手なのね、柊斗くん。」



「そのとーり。


だからインテリアデザイナーが夢の
いちごさんに手伝って貰おうとしてるわけです。」




よく覚えてるね。


それ言ったの小学生の時よ。



今も変わってないけど…