「ヨーイ…パンッ!」



おぉ、皆がんばってますね。



「ちょっとそこの人」



うぇっ!私⁉



「一緒に走って!」



私は見知らぬ男子と手をつな
いで走る。
(これがルール)



「あの、ありがとうございました」


「いえいえ」



「あー、まじカワイイ。
赤組って紙ひいてよかった。」



用済んだなら帰るね。



それから私とトモちゃんは


毎回走ることになった。



ハァハァ、キッツー。



ちょっとは休ませてよ!



でもこれで最後か。


柊くんガンバ‼



「いちご、来い!」


柊くんも⁉


私もうヘロヘロですよ。


「チッ、仕方ねーな。よっと」



「へっ?」



私は柊くんにお姫様抱っこをされていた



「ちょっ、柊くんおろして‼」



「ムリ。キョヒ権なし!」



そんなぁ~。



ギャャャャ!


早い早い!落っこちる~ヽ( ̄д ̄;)ノ=3=3=3



ゴールをした時、私は死んでいた。



「へっ!一番だぜ。」



ちょっとは人の気持ちも考えろや!



「もう、柊くんなんて嫌い!
私が高所恐怖症なのしってるくせに。」



「いやいや、言うほど高くないし。
お題がお前しかダメだったから。」



私しかだめ?



柊くんは紙を見せてくれた。




『いちご』




そりゃー、私しかムリだわ



っと思ったのは一瞬だけ。



すぐに横に書いてある果物のいちごに気づいた。