「リレー出る人いねーのか?」



私達は今、来月行われる体育祭の種目

決めをしている。



「リレー!誰か手ぇあげろよ」



「だるー、地味子二人と他の男子でいいんじゃね?」



私達を巻き込むな!



「えー、俺らのクラスがビリになって恥かくだけだろ」


スッ


私の視界に誰かの手が見えた。



「俺もやる」


柊くん⁉

そりゃいてくれたら心強いけどさ、


多分……


「じゃぁ、私もやる~」


次々と女子の手が上がった。


やっぱり…


「おい、委員長!俺はいちごと、なんだっけ…あっ町田って奴とやるんだ」



柊くんの気迫に負けた委員長は私達の


名前を消さなかった。