「それじゃぁ、いちごが何で地味なカッコしてるか教えてもらおうか。



学校内で手をのばせば
一ノ瀬ファンに当たると言われた


いちごさん」




うぅっ



そう、私はなぜか男子に告白される事が



多かった。



一日に10回かそれ以上。



何で私なのか今でもわからない。



でも私は恋はしなかった。


彼氏なんて作った事ない。




ある日、友達の彼氏が私に告ってきた。



もちろん振ったけど、それを見ていた
友達は皆に言いふらし、

私へのイジメが始まった。



トイレの水をかけられ

『あんたは男子がいるからさみしくないでしょ』


なんて言われた時もある。



だめだ、思い出すだけで震えが止まらない。



「ごめん、守ってやれなくて。
俺が留学なんてしたから…。」



何で柊くんが謝るの?


柊くんは悪くないよ。


悪いのは全部ワタシ。


人の青春を奪ってきたわたしのせい。


「でもね、今は楽しいよ!
トモちゃんや柊くんがいてくれるもん」



柊くんは嬉しそうに笑ってくれた。