お夕飯を買った帰り。 深いあい色に染まった夜空。 重たい荷物を片手に 左手は冷たいゆうひの手を握って 私は歩いていた。 ぼーっと歩いていると 急に右手が軽くなった。 「重かったろ。」 そう言って重い袋を 私から取り上げたひなたは にっこり笑った。