「私が頼まれたことだから、いいよ!気にしないで」

「重いんだろ?ならいいよ」

「でも…っ」



「三浦は女なんだから、こういう重いのは男に任せればいいんだよ」







それは、駄目だよ。
言ったら。

ドキドキしてる。
何でだろう。
すごく、ドキドキしてる。


まるで、恋愛ドラマのワンシーンのように思えて。
ケータイ小説とか、漫画のような。

そんなセリフに、ひたすらドキドキしていた。


だから今、きっと私の顔は真っ赤だ。





「あ…っ、待ってよ!」





ああ、もう。
なんなの、この気持ちは。