僕らは、モモの出した条件。


「世界の果てにも届きます様に…
例え世界が終わっても響きます様に…」


その難題に苦戦していた。



去年と同じ時間が廻って来る。

夏休みも終わりに近付き、文化祭が近い。


けれど相変わらず、
モモの体調が良くなる事も無く、
曲が出来ると云う訳でも無く、
ただただ時間だけが過ぎていった。


そんな何も変わらない状況に、
3人とも頭を抱えていた。