冬の風が首筋を撫でる。


一緒に悲しみも、
連れ去ってくれれば良いのに…


「ごめんね…
もぅ耐えなれなくなっちゃった。

いつか夢見た…
あの日描いた、優しいの唄。
私、探してるから。
そうやって待ってるから。

だから…

ごめんね、許してね。
今まで、ありがとう。

バイバイ…」



モモからの最期のメールは、
ミオと僕に連名で宛てられていた。

許してくれないのを知っていたのだろう。

泣きながら送り返したメールは、
返ってくる事は無かった。


きっとモモはメールを送った後、
直ぐに電源を切ったのだろう。


送ったはずの想いは届く事なく、
こうして崩れ落ちていったんだ。