僕は一瞬、何事かと思ったけれど、
ミオの次の一言で、
ついつい笑ってしまった。

「今、気付いたけど…
ウチらのバンドってバンド名が無い!!
どぅするょ?!」

僕ら2人は、
ミオはやっぱりミオのままなんだな。
って再認識させられた。

「2人とも何か無いの?!
…ってか2人とも気付こうよ!!」

自分も今、気付いた癖して良く言うよ…
そこがまたミオの可愛いトコだったけど。

「カッコいい名前ね〜…
London delicacyとかは??」

ミオにバッサリ。

「訳分からん。」

「じゃあ…
負け犬ミッドナイトとか?!」

またもミオにバッサリ。

「尚更、訳分からん。」

「もぅ俺、知らね〜!!2人で考えてよ。」

そう言って僕は口を閉じた。


ミオはモモに尋ねる。

「モモは何か良いのある〜??」



モモはボソッと呟く。



「worlds end…」