なんやかんや言ってもお腹いっぱいになると幸せな気分になるもので

侑右を囲みリビングで和やかな食後の一時を過ごしていると




「あっ、そうそう荷物だったわね。
ハイ、これ」


お義母さんが出してきたのは薄い長方形の箱で
送り主の名前を見た崇人は

「?」って顔になっている。

送り状の住所に隣の県が書かれているのがチラッと見えた。


「知らない人から?」


「いや。知ってるけど・・・」


モゴモゴ2人で話していると


「どうかした?開けて見なさいよ」


早くしなさいとばかりに崇人を目で促すお義母さん。


「あぁ」


なぜだか気の進まなそうな崇人は

思い直したように包装紙に手をかけた。